「フクウッド®」とは福井県内で伐採された間伐材由来の木粉と熱可塑性プラスチック(リサイクル材)の複合化した環境共生型素材(ペレット)です。
フクウッドの生成方法
福井県あわら市・坂井市の森林整備で伐採された間伐材を粉砕してできた木粉を樹脂と混ぜ合わせ、樹脂製品を成形するための木粉樹脂ペレットである「フクウッド」を生成します。
フクウッドの特長
木材と樹脂の長所を併せ持った素材
木材のもつ天然素材ならではの良さと、樹脂のもつ耐久性などの長所を併せ持つことにより、お互いの欠点を補うことができる環境共生型の木質新素材です。
間伐材を有効活用したトレーサビリティ素材
「フクウッド」に使用される木は、福井の森で採れた間伐材です。
CO₂を固定できる再生素材
木は成長期にCO₂を吸収します。その木が腐ったり燃やされたりしない限り、CO₂は排出されません。
つまり、木を利用してCO₂を固定することで排出量を抑えることができます。
「モノづくり」で福井の森を守る
フクウッドを原料とする製品を作ることで、福井の森林を健全に保ち、価値を高めることに繋がります。
フクウッドを活用したアイデア創出に関してのQ&A
Q.木粉樹脂とはなんですか?
A.木粉樹脂は、木材を細かく粉砕して得られた木粉などの木質材料と熱可塑性プラスチックを主原料として複合化したものです。
木が入っていることにより、通常の樹脂単体よりも強度が高く天然素材に近い素材感があります。
また、樹脂の強みである様々な形を作ることのできる成形性もあわせ持った素材です。
Q.フクウッドに使用されている樹脂はなんですか?
A.ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)です。他の熱可塑性プラスチックと比べて木粉成分リグニンとの密着性が高く、高強度・高剛性で衝撃にも強い樹脂です。
Q.「ペレット」とはなんですか?
A.ペレットとは、プラスチック製品の元となる成形材料で、数mm程度の粒状の素材です。
熱可塑性プラスチックの場合は、このペレットを加熱して溶融し、型に通したり充填したりしてから再度冷やすことで、様々な形状を作ることができます。
Q.成形方法に制限はありますか?
A.弊社では主に押出成形で製品を製造しております。その他、射出成形なども条件により可能です。
Q.押出成形、射出成形とはどのような成形方法ですか?
A.押出成形は、パイプやシートなどを成形するときに用いられる成形方法で、同じ断面形状の長物を製造するときによく用いられます。
射出成形は、樹脂製品で広く用いられている成形方法で、樹脂を型に充填して冷やすことで成形します。
いずれの成形方法でも、素材としてペレットを使用します。
Q.製造できるサイズはどれくらいですか?
A.成形方法や条件にもよりますが、弊社のフクウッドの押出成形品ですと最大330㎜幅の製品がございます。押出成形は長物が得意ですので、2mや3mといった長い製品も成形可能です。
Q.ブラウン系以外の色も作ることができますか?
A.木粉を入れている影響で純粋なホワイトは難しいですが、グレーに近いホワイトを含め、赤や青、緑など様々な着色が可能です。
Q.フクウッドに使用されている木粉の樹種はなんですか?
A.福井県で間伐された杉材を使用しています。
Q.フクウッドからどんな製品が作られていますか?
A.弊社では、フクウッドを素材とした再生木材「プラスッド」を製造しています。
プラスッド製品には、施設や住宅のエクステリアで使用されるウッドデッキやルーバーがございます。
PP(ポリプロピレン)系の人工木材と比較して、ABS樹脂のフクウッドからできるプラスッドは高強度です。