食品施設の天井材でこんな課題ありませんか?
- 天井結露の発生が慢性的でカビが繁殖している
- 多湿で過酷な環境の影響で天井材が劣化し、ひび割れが出ている
- 拭き掃除をしても汚れが中々とれない、塗装によるメンテナンスはお金がかかる

6つの特長
1. 断熱性 結露対策
2. 防汚性 維持管理
3. 耐食性 衛生維持
4. 安全性 軽量で耐震性
5. 不燃性
6. 施工性
主な適用場所
食品工場、食品スーパー
給食センター、厨房
軒天、倉庫、温浴施設
医薬化粧品工場
精密機器工場
マルチスパンの特長
1.断熱性
パネル巾いっぱいに断熱材を充填しているため、高い断熱性能があります。断熱性がある天井材は表面と裏面の温度差を緩和し、結露対策として有効となります。
また、空調設備のあるエリアで使用すると、冷暖房コストの削減に貢献できます。

結露対策について
(以降、結露①)
その通常の結露に対して、調理室で発生した水蒸気(湯気)が上昇して天井に衝突し、この水蒸気の衝突によって天井面にできるものがあります。(以降、結露②)
結露が発生すると以下の不具合(食品事故のリスク)を伴います
●結露水にカビが繁殖する ⇒ カビの発生による汚れ
●天井結露水が落下してくる⇒ 異物混入リスク
結露①の対策…結露の防止策としての「断熱材」
その結露①の対策としては、室内の温度と、そこに接する天井・壁面との温度差を極力小さくすることが必要で、それには断熱性能がある材料を使用するのが有効な手段となります。
そこで、「マルチスパン」では断熱材を充填することで、断熱性能を発揮するような構成としています。
※注意 冷蔵庫や冷凍庫などを構成する、低温空間向けのプレハブ断熱パネルではありません。窯業系天井材との比較となります。
結露②の対策…「断熱材」だけではなく、換気が重要
この後者の結露②に対しての有効対策としては、「室内の換気(水蒸気分の排気)」です。特に水蒸気発生源上部の空気を排出することで、かなりの結露対策になります。
また、天井に水蒸気が衝突して結露化する前に、サーキュレーターで風をあてて乾燥させる対策や、湿度を下げる為に除湿器を導入する方法も有効な対策として用いられています。
天井裏の防湿対策…天井裏の結露問題
防湿対策を考える際には、「マルチスパンのみでは完全に防湿対策が取れるものではないため、何らかの対策が必要」と位置付けており、天井裏(小屋裏)の換気・下地への防水対策を盛り込んだ施工仕様を標準としております。

天井裏機械換気が取れない場合
天井裏への湿気の浸入による下地の腐蝕を防ぐため、天井裏への湿気が蓄積されないように、わずかでも自然換気を取ってください。
更に防湿対策として、自然換気+気密防湿シート(フクビ バリアエース)を軽量鉄骨下地に直に貼り付けていただくよう推奨しております。


気密防湿シート バリアエース 材質:PE(ポリエチレン)
2.防汚性
食品施設において汚れの付着は極力避けなければなりません。
ホコリや結露が原因で天井に汚れが付着してしまった場合、汚れが染み込むことがなく、簡単に拭き取り掃除ができる素材が適しています。
汚れに強く、施工後のメンテナンスを考慮したマルチスパン
マルチスパンは「屋外でも汚れにくく、また付いた汚れが落ちやすい材料」として認定されている特殊な塗装を施したアルミ板を使用しています。(土木用防汚1種認定品)
勿論、内装材としても塗膜内への汚れの浸入を防ぐための「ついた汚れが落ちやすい」という効果は高く、耐薬品性能の向上も含めて、メンテナンス時の有効性を発揮します。
工場特有の油汚れも簡単に拭き取れます。

3.耐食性
過酷な食品工場では温度や湿度そして薬品などの関係から、使用されている金属によってはサビが発生しやすくなり、食品事故のリスクが高まります。マルチスパンは比較的サビに強い金属とされる「アルミ」を採用し、且つサビに強い塗装で対策をしています。
サビについて
その結露サビは、空気中の酸素が金属と反応をおこした結果で、鉄だけでなく金属全般に発生しますが、なかでもサビやすい金属は「鉄」で、アルミは比較的サビに強い金属とされています。
また、アルミのサビは「白サビ」で、一般的な鉄の赤錆とはイメージが異なるかと思います。
サビに強い塗装仕様
どの金属にも発生するサビですが、それを防ぐ方法として金属表面に被覆層を設ける「塗装」での対策があります。
マルチスパンの表面塗装仕様は3層構成となっており、もし塗装面が侵食されたとしても、その下に「アンカー層」+「クロメート層」の2層が侵食をストップさせます。そのため表面はサビにくいものとなっています。
サビ対策
サビは空気中の汚れが原因です。この汚れ分がアルミ表面に付着し、そのまま長期間放置すると湿気の影響を受けてサビてしまいます。(特に表面にキズが入ってしまっている部分はサビやすい状況になっています)
そこでサビから守る効果的な方法は、こまめなメンテナンス(清掃)です。パネルに付着した汚れを、定期的(月に1回程度)に水洗いで流し落とすようにしてください。

4.安全性
窯業系の天井材は「地震時の割れ」「破断脱落」「表面劣化クズの落下」等の心配があります。マルチスパンは軽量で割れにくい『断熱材一体型アルミ複合パネル』なので、耐震性に自信を持ってご提案いたします。
〈天井材重量〉
マルチスパン 1.7㎏/㎡
化粧ケイカル板t6mm(比重1.0) 6.0㎏/㎡
プラスターボードt12.5mm 8.5㎏/㎡
耐震性能について
この告示771号仕様において、弊社軽量断熱パネルがどの程度耐震性能を有しているのかを確認すべく、大規模な実大震動実験を実施しました。

施工動画
※動画では「バスパネル準不燃」の実験と表記されておりますが、 「不燃マルチスパン」と「バスパネル準不燃」は、形状/重量/納まりが同等の兄弟製品となります。
5.不燃性
マルチスパンは不燃認定品です。(不燃認定番号 NM-1838※K色は除く)
食品施設では調理の為に火を使うケースが多いです。火災時の被害を軽減するために建築基準法では、コンロ等の火を使用する設備を設けた部屋では内装制限の対象となり、天井材は準不燃材料又は不燃材とする必要があります。
6.施工性
軽量で取り回しや良く、加工性も高い為、施工性に優れています。LGS下地への取付けとなり、改修工事にもご使用いただける材料となります。各種、充実の納め部材をラインナップしていますのでご安心ください。



