宮城県仙台市の住居兼動物病院にサイレントドロップをご採用いただきました。ご採用経緯とその後のご体感を設計島建築事務所の三浦様に伺いました。
建築後に想定外の騒音改善要望が・・・
導入前の課題を教えてください。
新築木造の住居兼動物病院を設計しました。1階が動物病院、2階が住居ということで1階病院側の音が2階住居に響くことを懸念し、音対策を実施しました。具体的には動物入院室天井と壁にグラスウールを充填し、間柱を互い違いにして共振しないように設計しました。
ところが建築後すぐに当初想定した1階→2階への騒音ではなく、『2階の子供の足音が1階の処置室に響く』という、2階→1階への騒音の改善要望を受けました。病院は常に稼働しているため、音は相殺されて気にならないと考えていました。もし最初から分かっていれば、防振吊木を使ったり、躯体の床に遮音性のあるものや鉛シートやクッション材を使うなど対策はいろいろとできたのですが…。
試験数値が明示されていたサイレントドロップで試した
商品の決め手を教えてください。
対策として、セルロースファイバーとサイレントドロップを比較して検討しました。セルロースファイバーの場合、厚みや密度によって遮音効果が変わるため効果が定量化されていないことが多いです。
そんな中で、サイレントドロップは試験数値が明示されているため、お施主様にご説明できました。その他の理由としては、セルロースファイバーの場合、施工するとそれ以上の追加施策ができなくなるので、“保険”としてサイレントドロップを先に実施して結果をみたいという思いもありました。
上の階の足音が遠のいた感じがする
ご採用後の効果はいかがですか?
お施主様からは『足音がゼロになったわけではないが、今までに比べて遠のいた感じがする』とおっしゃっていただき、ご満足いただけています。