外皮性能と経済性・健康・快適のバランスを考慮した理想形
HEAT20(一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)とは、低環境負荷・安心安全・高品質な住宅・建築の実現のため、主として居住空間の温熱環境・エネルギー性能、建築耐久性の観点から、外皮技術をはじめとする設計・技術に関する調査研究・技術開発と普及定着を図ることを目的とした団体です。
H28年省エネ基準(等級4)では不十分であると考え、より優れたG1,G2,G3というグレードを提唱しています。
G1,G2,G3は、暖房の省エネ性と冬の体感温度を指標として推奨している外皮性能基準です。
G3は、H28年基準レベルの住宅から約75%程度の暖房負荷の削減効果があると推定されています。(下記図参照)
寒冷地(1~3地域)における、全館空調連続暖房の場合、約50%の削減に繋がります。
また冬期間の最低の体感温度も概ね15℃を下まわらないため(下記右図参照)、温熱環境の改善だけでなく、冬季の住環境の有効利用や室内空気汚染(カビ・表面結露等)の抑制、ヒートショック等の健康に与える温度ストレスも緩和されます。
平成28年省エネ基準からの暖房不可削減率
4~7地域 間歇暖房